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不安を抱える現代人へのメッセージ

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「不安がある」というのは、生きていれば当たり前のことです。野生動物で明日の食べ物の保障がされている動物なんていないでしょう。野生動物は毎日が生きるための勝負。生きるために必死ですよ。人間も同じ動物です。ですから人間に不安があるのは当たり前です。生きていく上では辛いことや不安の方が多いでしょう。

動物と一緒にされるのには抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、動物に限らず人間の祖先だって、何千年も前から常に飢餓だの戦争だのと、不安や命の危険にさらされて生きてきたんです。それに比べてここ20 -30年は極端に豊かな時代になりましたね。平和で安心できる暮らしが得られるようになったから、逆に極端に不安に弱くなりましたね。

日本はこんなに豊かなのに、一年に 35,000人もの人が自殺をするんだそうですね。日本では子供をいい学校に行かせたい、広い家に住みたい、いい暮らしがしたいという考えに凝り固まっていて、リストラで仕事を失ってしまったりしてそれが得られなくなると、もう生きていけないと絶望して自殺を考えてしまうなんて人が多いようです。豊か過ぎるんでしょうね。われわれの親の世代では、4畳半一間に一家5人が生活しているなんて珍しいことではなかったですよ。そうやって不安や不自由を抱えつつも強く生きていたんです。人間はタタミ一畳くらいの寝るスペースがあれば生活できるんです。生きていくために、食べていくために、そんなに多くのものは必要ないんですよ。

ネパールやパキスタンの 4000mや5000mのところに住んでいる人々は、15歳くらいからすでに30キロもの荷物を背負って、朝から晩までボロボロの洋服を着て一日中歩きまわって働きます。それでも1日に300円くらいしかもらえません。それでは彼らだって生きていくのがやっとですよ。でも自殺する人なんていませんよ。彼らは他を知らないから、それが当たり前だと思って明るく生きている。不安だと嘆く前に、生きていることそのものを真摯に受け止める事が大切なのではないでしょうか。

今は酒や食べ物でストレスを解消しようとする人が多いようですね。これは最も安易な方法ですね。しかし、私はストレス解消には体を動かすことをお勧めします。体を動かすといっても、ジムに通って筋トレをするとか、激しい運動をするとか、そういうことではありません。私がお勧めしたいのはとにかくひたすら「歩く」ことです。人間の体は歩くためにできているのです。だって、ほんの 80年前までは、交通手段といえば馬、牛、後はせいぜい特別な人が乗る籠くらいしかなかったでしょう。それまで人間はどこに行くにも・・・人に会うにも旅行に行くにも、ひたすら歩いていたんですよ。

1998年 アマダブラム6812m
1998年 アマダブラム6812m

そうやって毎日生活の中で体を鍛えていた。しかし、今では電車、車などに乗ってどこへでも行きますから便利にはなりましたが極端に歩くことが少ない。歩くことで血のめぐりや代謝がよくなり、脳が刺激され、心の問題が徐々に解消されます。本当は一日に10キロ以上歩くのがいいのですが、お勤めされている方々はそれだけの時間を毎日とるのは難しいようですね。私の経験からは、標高2,000-3000mくらいの所を歩くのが最もいいようです。

それと、歳をとると過去の話ばかりする人がいるけれど、自分は昔こうだったとか、ああだったとか、昔のことばかり言ってもしょうがないですね。僕は今日の話、明日の話、今年の話しかしません。今を生きていかなくちゃ、前を向いて生きていかなくちゃいけないですね。

(2003年11月 東京)


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