遭難しないために、遭難してしまったら


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遭難しないために、遭難してしまったら

こんにちは!登山家の小西浩文です。

先日、奈良県の明神平で中学生が遭難をした、というニュースがありました。

まずは、無事に下山をされて何よりです。

お盆期間中だけでも7~8件の遭難事故がニュースになっていました。

夏は登山シーズンまっただ中で、いつも以上に登山者も増えると思います。

何よりも、安全に下山できるよう、気をつけてくださいね。

そこで、今日のメルマガは遭難しない訓練と、今回の奈良県の例を
挙げて参考にしたい点などとお伝えしたいと思います。

あくまでも個人的な話ではありますが、
登山家の一意見として参考にして頂けますと幸いです。

まず、問題点が1つあります。

それは、登山前の情報収集の甘さです。

引率の先生は、この明神平に登った経験がお有りとのこと。

ですが、もう何年も前のことだったと聞きました。

なので今回、登山道が変わっていることを知りませんでした。

登山道は豪雨の影響などで道が塞がれていたり、
沢の増水で地形が変わっていたり、ということもあります。

しかしそれは、事前の情報収集で分かることです。

もう少し、下調べをなさるべきだったと思います。

ただし、それを差し引いたとしても、今回無事に下山をされた
理由は、遭難をした後の先生の判断にあったと思います。

何よりも、道に迷った際に、そこで一泊しようという判断をいち早く下されたことです。

ありがちなのは、

「下山が遅れて騒ぎになると大変だ」
「責任を問われて厄介なことになる」

と考えてしまい、生徒に無理をさせてしまうケースです。

ですがこれをしてしまいますと、暗い中、道無き道を
歩くために、ケガをする生徒が出ていたかもしれません。

最悪のケース、滑落などで大変なことになったかもしれません。

それを防げたということは、何よりも先生のご判断が素晴らしかったと思いました。

以前も遭難時の話を書かせていただきましたが、やはり大切なのは
体力温存や、ケガをしないことです。

遭難をすると焦ってしまい、冷静な判断ができなくなります。

なので無理なショートカットをしようとしたり、
無駄に右往左往して怪我をしてしまったり、体力が無くなってしまったり。

判断ミスから重大な事故につながることも多いのです。

私たちは今回の例から、改めて遭難時に冷静に対処することの
大切さを学ぶべきだと思いました。

プラス、遭難や、道迷いを防ぐためには、事前の下調べも
とても大切だということを知りましょう。

前に登ったことがあるから・・・という気持ちは怠慢につながると思います。

ぜひ、経験のある山でも、現在のコンディションを入念に
チェックした上で登ることを心がけてください。


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